キン肉マン☆超人コロシアムにおいて、プレイヤーである分身超人の強さ(ステータス)は、師事する超人(師匠超人)の基本能力と成長率によって決まります。
師匠超人の師事条件については超人スポーツの「師事情報情報完全版」で公開されていますが、基本能力と成長率については情報公開されていません。
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師事による分身超人のステータス変化
師匠超人の能力を引き継ぐ師事イベントは、師匠超人からの誘いと、師匠超人による特訓という2つの段階で構成されています。
分身超人が師匠超人の師事条件を満たしているときに、師匠超人からのスカウトである師事イベント(誘い)が発生します。そこで指定された日時に指定場所へ行くと、師事イベント(特訓)が発生します。特訓を受けることよって、分身超人は師匠超人とそっくりな姿に変わり、師匠超人の能力を引き継ぎます。
師事イベントと師事条件についてはこちらに詳しくまとめています。
師事イベント(特訓)で師匠超人の能力を引き継ぐと、分身超人のステータスが変化します。このときのステータスは、それまで師事していた超人の影響は全くなく、新しく師事した師匠超人の能力だけで決まります。
分身超人のステータスは、師事した超人の基本能力と成長率によって決まります。
基本能力は、特訓を受ける前の師事イベント(誘い)のときに確認できます。基本能力の画面には以下ような注意書きがあります。
師事する超人の ~(中略)~ それ以外の能力は師匠の特性にしたがって変化します。
とありますが、これは、超人パワー以外の能力は師匠の特性によって決まることを意味しています。
下の画像は、師事イベントによる分身超人のステータス変化の例です。ウルフマンに師事している分身超人(ウルフマンJr.○○)が1000万超人パワーのときに、師匠超人ジェシー・メイビアの特訓を受けた場合は、このように変化します。
超人パワーと所属は特訓前と変わらず、超人硬度と必殺技は師匠超人と同じになり、それ以外のHP、腕力、敏捷性、技術、知性は師匠超人の特性にしたがって変化をします。
超人硬度と必殺技は、師匠超人と同じになります。この2つは強さに影響しません。
それ以外の能力(HP、腕力、敏捷性、技術、知性)は、師匠超人の特性(基本能力と成長率)によって決まります。これらの能力は強さに大きく影響します。
成長率によるステータス変化の違い
ここで、正義超人の代表的な師事超人である「ロビンマスク」と「カナディアンマン」を比較してみましょう。それぞれの基本能力は以下のとおりです。
基本能力だけを比較すると、全体的にロビンマスクの方がやや高い感じがします。しかし、この2人に師事した場合、隠し設定である成長率の違いによって、その後の能力の上昇が大きく違ってきます。
分身超人が5000万超人パワーのときに、ロビンマスクとカナディアンマンそれぞれに師事した場合のステータスは以下のようになります。
(超人名は○○、所属は正義超人[♥♥]としています)
明らかに能力の違いが見てとれます。
ロビンマスクのHPはカナディアンマンの6割程度しかなく、460も差があります。HP460差というのは戦闘でフルカウンター198ダメージを2ターン分受けてもまだ優位に立てるという非常に大きな差です。戦闘では10ターンの攻防の末にHPが多く残っていた方が勝利となるため、HPの高い超人ほど戦闘で有利になります。
HP以外の能力では、カナディアンマンは腕力が特化しているのに対してロビンマスクは知性が少し高いだけで、これといった強みがありません。戦闘では攻撃優先順位の設定によって特定の攻撃を出しやすいため、特化した能力がある方が戦闘で有利になります。
原作での2人の対戦はロビンマスクの快勝でしたが、このゲーム(超人コロシアム)での強さはカナディアンの圧勝と言えます。
戦闘と攻撃に関する参考記事
このような基本能力を覆すほどの能力の違いは、師事超人に設定されている成長率によって引き起こされます。
成長率とは
成長率の計算方法
成長率とは、超人パワーの上昇値に対する能力の上昇値を割合(%)で表したものです。超人パワーが成長するに従ってステータスの能力がどれくらい成長するかを示します。
成長率 = 能力の上昇値 / 超人パワーの上昇値
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例として、分身超人がカナディアンマンに師事した場合のステータスで説明します。分身超人の超人パワーが5000万から6000万に成長したときのカナディアンマンJr.は、以下のようにステータスが成長します。
超人パワーが5000万から6000万に成長しているので、超人パワーの上昇値は1000です。
5000万超人パワー時のHPが1080で、6000万超人パワー時のHPが1280なので、HPの上昇値は200になります。
超人パワー1000の上昇に対してHP200の上昇なので、HPの成長率は
200 / 1000 = 0.2(20%)
HPの成長率は20%となります。
同様に、腕力、敏捷性、技術、知性の成長率はそれぞれ50%、10%、20%、20%となります。
この[HP 腕力 敏捷性 技術 知性]の成長率[20% 50% 10% 20% 20%]が、カナディアンマンに設定されている成長率です。
成長率は各師匠超人に設定されています。基本能力は師事イベント(誘い)が発生すれば確認することができますが、成長率は隠し設定のため、実際に師事した後にステータスを確認しないとわかりません。
ステータスの計算方法
分身超人のステータスの各能力値(HP、腕力、敏捷性、技術、知性)は、以下の式によって決まります。
能力値 = 師匠超人の基本能力 + (分身超人のパワー - 師匠超人のパワー) × 成長率 ※能力値の小数点以下は切り捨て
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例として、分身超人が5000万超人パワーでカナディアンマンに師事した場合(カナディアンマンJr.)のステータスで説明します。下の画像左側はカナディアンマンの基本能力と成長率です。5000万超人パワーでカナディアンマンJr.になると、画像右側のステータスになります。
計算式について、成長率10%で計算しやすい敏捷性で説明します。
カナディアンマンの敏捷性の基本能力は40です。 -①
分身超人の超人パワーは5000万、カナディアンマンの超人パワーは100万なので、(分身超人のパワー - 師匠超人のパワー)は 5000 - 100 = 4900 になります。 -②
カナディアンマンの敏捷性の成長率は10%、つまり0.1です。 -③
よって、以下の計算式で敏捷性が算出できます。
敏捷性 = 師匠超人の基本能力 + (分身超人のパワー - 師匠超人のパワー) × 成長率
= ① + ② × ③
= 40 + 4900 × 0.1
= 40 + 490
= 530
敏捷性以外の能力値も、同じように計算できます。
このように、分身超人のステータスは師匠超人の基本能力、分身超人の超人パワー、成長率がわかれば計算できます。
成長率タイプ(全10種類)
成長率はHP、腕力、敏捷性、技術、知性の能力ごとに設定されていますが、その設定値の組み合わせにはパターンがあり、組み合わせによって成長率のタイプが決まります。
カナディアンマンを例に説明します。カナディアンマンの基本能力と成長率は以下のようになっています。
[HP 腕力 敏捷性 技術 知性]の成長率は、それぞれ
[20% 50% 10% 20% 20%]です。
この5つの成長率を合計すると
20% + 50% + 10% + 20% + 20% = 120%
合計で120%になります。
そして、戦闘での攻撃能力となる腕力(パンチ)、敏捷性(キック)、技術(投げ)、知性(関節技)の中では腕力の成長率が最も高いです。
成長率の合計(120%)と、特化している能力(腕力)から、この成長率タイプは「120%パンチ系」と呼ばれています。カナディアンマンの成長率タイプは120%パンチ系です。
そして、120%パンチ系は[HP 腕力 敏捷性 技術 知性]の成長率の組み合わせが必ず[20% 50% 10% 20% 20%]になります。
120%パンチ系以外にも成長率の組み合わせパターンは存在しており、その組み合わせによって師事超人の成長率タイプが決まります。いずれのタイプも合計成長率と特化能力によって分類することができます。
師事超人の成長率タイプは全部で10種類あります。
各タイプの能力別の成長率詳細は下表(画像)のとおりです。
特徴をまとめると下表のようになります。
成長率タイプ | HP | 特化能力 | 特徴 | オススメ度 |
120%パンチ系 | 高 | 腕力 強 | 高HP・能力特化型 | ★★★★★ |
120%キック系 | 高 | 敏捷性 強 | 高HP・能力特化型 | ★★★★★ |
120%投げ系 | 高 | 技術 強 | 高HP・能力特化型 | ★★★★★ |
110%関節技系 | 低 | 知性 強 | 低HP・能力特化型 | ★★ |
110%パンチ系 | 高 | 腕力 中 | 高HP・バランス型 | ★★★★ |
100%キック系 | 低 | 敏捷性 中 | 低HP・バランス型 | ★ |
100%投げ系 | 低 | 技術 中 | 低HP・バランス型 | ★ |
100%関節技系 | 低 | 知性 中 | 低HP・バランス型 | ★ |
70%パンチ系 | 高 | 腕力 弱 | 高HP・低能力型 | ★★★ |
60%投げ系 | 低 | 技術 弱 | 低HP・低能力型 | - |
超人コロシアムでの戦闘は10ターンの攻防の末にHPが多く残っていた方が勝利となるため、HPの高い超人ほど有利です。
師事超人の成長率タイプにおいて、HPの成長率は20%か10%のどちらかしかありません。HPの成長率が10%の超人は、20%の超人の半分しか成長しないため、超人パワーが上がるほどそのHP差は大きく広がっていき、戦闘では圧倒的に不利になります。
そのため、戦闘での勝利を目的に(強くなるために)師事超人を選ぶ場合、HP10%(低HP)タイプは避けた方がいいでしょう。低HP・能力特化型の110%関節技系よりも、高HP・低能力型の70%パンチ系の方が、HPが高い分だけ戦闘での勝利を期待できます。
HP20%(高HP)タイプの比較では、特化能力が強いほど戦闘に優れた師事超人と言えます。特に、120%パンチ系、120%キック系、120%投げ系は、超人コロシアムで最強の成長率タイプです。強豪、有能と言われる師事超人のほとんどは成長率120%タイプです。
120%パンチ系、120%キック系、120%投げ系では、一概にどれが強いかは判断できません。対戦相手との相性によって勝率も変わってきます。「どの系統の超人も繰り出す頻度が高い必殺技」を粉砕できるパンチ系最強説がありますが、そのパンチ系はキック系に弱いし、キック系は投げ系に弱く、投げ系は「どの系統の超人も繰り出す頻度が高い必殺技」に弱いです。これら3タイプの120%系であれば、どのタイプに師事してもコロシアムで十分戦っていけるでしょう。
まとめ
- 分身超人のステータスは、師事した超人の基本能力と成長率によって決まる。
- 成長率とは、超人パワーの成長に対してステータスがどれくらい成長するかを表したもの。
- 基本能力よりも成長率の方が強さに直結する。
- 成長率は隠し設定のため、師事してみないとわからない。
- 師事超人の成長率タイプは全部で10種類あり、中でも120%パンチ系、120%キック系、120%投げ系が最強の成長率タイプである。
師事超人の強さは、基本能力と成長率によって決まります。これらは公開されていないため、師事してみないとわかりませんが、逆に言えば、基本能力と成長率さえわかれば、師事したときのステータスを計算できるため、師事超人の強さを知ることができます。
師事超人の強さは、よほど基本能力が高い師事超人でない限り、ほぼ成長率によって支配されます。
ロビンマスクのように、原作では強いのに、超人コロシアムでは成長率が低いために弱体化されている超人も多数います。逆に、原作では扉絵に出てきただけで本編には登場しないような読者応募超人が、成長率120%で強化されている例もあります。
原作と乖離した、納得しがたい能力設定が多いのはこのゲームの残念な部分です。しかし、見方を変えれば、原作で活躍できなかった超人を活躍させることができるのは、このゲームならではの魅力とも言えます。